エクステリア&ガーデン 失敗しないための秘訣!

 

 このコーナーは、家周りの整備を真剣に取り組もうとされる方へ贈る、失敗しないための、言わば「極意の伝授」コーナーです。エクステリア&ガーデンの考え方から業者選びの基準、さらには契約方法から今後のメンテナンスに関することまで、決して誰も教えてくれないことですが、ぜひ頭に入れていて欲しい内容を凝縮してまとめてみました。秘訣①〜⑩までと長編大作ですが、エクステリア&ガーデンに真面目に取り組まれたい方への指南書になれば・・・と思っています。


【 目 次 】


秘訣その1
失敗しないための近道は新築計画と同時に!

 最近は、個性豊かでデザインの優れた住宅がずいぶんと増えました。 住宅デザインのレベルも年々上がっていることを実感します。 では、敷地の『使い方』としてはどうでしょうか? 意外にもそこがうまくいっていないようです。 
例えば、敷地の中に建っている住宅の位置や向きが悪かったり、余裕を持った駐車スペースがなかったり、玄関ドアが歩道に近すぎて室内が丸見えのためにプライバシーが確保しずらかったり、せっかくの広い敷地が有効利用されていなかったり・・・。 新居に住んでから初めて気が付くことは、ずいぶんと多いものです。
  新築計画の場では、ほとんどの方が建築屋さんと打ち合わせをすることになります。 多くの場合は住宅の間取りや設備、そして家の外観や資金計画にいたるまで、決めなければいけないことが山ほどあるはずです。 では住宅周りについてはどうでしょうか? お客様はもちろん、建築屋さんでさえ(住宅の間取りを検討している時ほど)重視をしていません。 せいぜい「駐車スペースは○台分を確保して!」「除雪がし易いように!」くらいでしょうね。

 いざ新築住宅が完成し、数年後、生活もやっと落ち着いた頃、「そろそろ我が家にも庭を・・・」と夢を持てるようになって初めて、業者に設計してもらう場合が多いと言えます。 
ところがその時になって「こうしたい、ああしたい」と思っても、「夢」を実現するための十分な面積が確保できなかったり、プライバシーが確保しにくかったり、機械施工が難しく余計なコストがかかったり・・・。 次第に妥協、妥協の連続になっていくことも多いのではないでしょうか?
  住宅は「生活の場」ですから、その間取りや機能美には細心の注意を払うのものです。 では『庭やエクステリア』はどうでしょうか? じつは、これらも住宅と同じように細心の注意が必要です。むしろ、住宅よりも「癒し」効果が高く、非日常的な生活をサポートしてくれる唯一の場所でもありますから、不必要な壁や天井がないぶん、開放感に浸れるはずです。
そういう意味から、皆さんの希望を一つでも多く実現させるためには、できるならば「室内での暮らし方・屋外での暮らし方」を同じレベルで考え、住宅とエクステリアの同時設計に取り組んでみたいものです。
 
 


秘訣その2
モノよりも「どう生活するか」を考えよう!

 エクステリア&ガーデンにはいろいろな形、多彩なカタチがあります。
芝生を贅沢に取り入れたイングリッシュガーデン調の庭、レンガやモダンな敷石を敷き詰めたのヨーロピアンスタイルの庭、ウッドデッキを中心としたアウトドアタイプの庭etc・・・。 それぞれが個性的で素敵ですよね。 そして巷ではガーデングッズやエクステリアグッズが溢れ、誰でも簡単に手に入る時代ですし、いろいろなメーカーが「これでもか!」というほど多彩な製品を販売しています。 まして、どの書店でもエクステリアやガーデン関連の写真集・How toものの雑誌が所狭しと並び、いつでも手に取ることができます。 それらの製品はデザイン性も高いものばかりですので誰でも物欲を刺激してくれますし、また雑誌で掲載されている写真のような素敵な空間には、誰でも強いあこがれを持つでしょう。 これからエクステリアを計画する方にとってはそれらを利用したくなるのも理解できます。
 でも、慌ててはいけません!
冒頭で、エクステリア&ガーデンにはいろいろな形がある・・・と言いましたが、計画する上で「形」から入らないほうがベターです。例えば、使い易い広さかどうかわからないままにウッドデッキ付きの新築住宅を「お買い得」と思って買ってしまったケースや、家族の誰が芝生の

維持管理をするかを決めていなかったり、芝生に手をかける時間が全くないにも関わらず芝庭をつくってしまったり・・・。あるいは、将来所有したい車の数や大きさを考えずに駐車スペースの形や大きさを決めてしまったり、将来の玄関アプローチの設置のことを考えずに、除雪の便利さのためだけに家周りの全部をアスファルトにしてしまったり・・・これらのケースは、失敗することが本当に多いのです。
 
 何度も言いますが、「エクステリア&ガーデン計画」をする場合、「形」から入ってはいけません! むしろ、お庭で『誰』と『いつ』『どういうことをしたいのか(何をしたいのか)』、『どんな雰囲気の庭にしたいのか?』『どういう便利さが欲しいのか』など、ソフト的なことをしっかり家族間で話し合ってみることが必要です。 そうすると、必然的に必要なモノ・面積(大きさ、広さ)・アイテムが見えてくることでしょう。
つまり、「形」から入っていく場合、結果として「不要なものや使えないもの」が溢れ、結局無駄な投資に終わるばかりか、いざエクステリア工事をする場合になって、せっかくお金をかけたものでも壊さなくてはいけない危険性がより大きくなります。 そのためにも、ご家族みなさんで事前に充分検討しましょう!
 
 


秘訣その3
機能美と景観美の重要性を知ろう!

 ここではまず、用語の解説から始めます。
「機能美」とは、ある目的のために無駄のない形や構造を追求した結果、自然にあらわれる美しさのことです。 また「景観美」とは、いわゆる見た目の美しさだけではなく、周囲の景観と程よく同調した空間の美しさのことです。
エクステリアの計画をする上で、じつは「機能美」と「景観美」とは密接な関わりがあるものです。 わかり易く言えば、道路から見て素敵な駐車スペースでも車が駐車しにくかったり、にぎやかなエクステリアでも落ち着きがなかったり、アプローチを立派にしても歩きにくかったり、花壇を造っても通行の邪魔だったり、エクステリアは立派でも住宅デザインと合わなかったり・・・ということです。

 どんなに素敵な「エクステリア」でも、使いにくいものであっては意味がありません。 また、デザインを凝り過ぎるあまり、落ち着きのない空間になることもできれば避けたいところです。 人が自然に、快適に振る舞える、そんな空間であることが大切です。
 また、「エクステリア」というものは、あくまでも「住宅」を引き立てる黒子役であることも忘れてはいけません。 良い「エクステリア」は住宅デザインを引き立てるもので、逆に言えば、住宅を引き立てることができる「エクステリア」が「素敵なエクステリア」と言えるでしょう。 つまり、「エクステリア」には住宅のイメージや人の快適性を損なうことのないデザインが常に求められるのです。
 
 


秘訣その4
地理的・気候的な長短所を考慮しよう!

 エクステリアの計画においては、隣家の窓や屋根の位置が支障になっているか、背の高いビルが隣接しているか、人や車の通行量はどうか、道路に対しての敷地の高低差や傾斜はどうか、水はけの良い地盤かどうか・・などの「地理的条件」と、日照量、風向き、風の巻き込み状況、降雨(積雪)量、気温・・・などの「気候的条件」もぜひ考慮したいものです。 せっかく素敵なエクステリア&ガーデンが完成しても、プライバシーが守れなかったり、周囲からの雨水や雑草が侵入し易かったり、日陰が多かったり、地盤がいつも湿っていたりしては台無しです。 エクステリア計画をする際は、敷地や住宅とのバランスだけではなく、周辺の立地状況や地盤状況もある程度調査すべきでしょう。
 
 また、同じ北海道内でも、地域によって気候はまるで違います。 特に、釧路・根室地域の冬期間は雪が少なく気温がとても低いので、「凍害」が発生し易いという特徴があります。 「凍害」とは厳寒期の低温と凍結の影響により、地上や地下の人工物が破壊される現象を言います。

「凍害」を少しでも受けないようにするためには、地表に出ている箇所はもちろんのこと、基礎や地下の目に見えない部分ほど適切に施工しなければなりません。 可能であれば、凍結深度(各市町村や地区毎で違いますが、詳しくはお近くの市役所等で確認できます)以下まで考慮することが理想です。 倒壊していないまでも、傾いているブロック塀やフェンスなどを街中で良く見かけますが、基礎の深さが浅すぎるために起こった「凍害」の事例としては多い方かもしれません。
 
さらに、植物についても特に気を付けなければならないことがあります。 植物といっても「生き物」ですから、それぞれの種類や品種によって必要な環境条件に違いがあります。 日陰では育ちにくいもの、潮風に弱いもの、低温に弱いものもありますし、逆に乾燥に強いものや剪定に強いものもあります。 植物を計画に取り入れる場合は、その植物の適性を十分考慮して下さい。 尚、当ホームページでは道東地区の気候に適性がある植物を集めて紹介している『植物図鑑』のコーナーも掲載していますので、そちらの方もぜひご参考にして下さいね。
 
 


秘訣その5
防犯機能や防犯効果を考慮しよう!

 エクステリア計画の中では、意外に「防犯機能」は見落とされがちです。
プライバシーを確保し過ぎようとすると、敷地境界を塀やフェンス、あるいは植栽で囲いたくなるものです。 でも、外部から見えないと言うことは、敷地内に侵入した「不審者」も発見できないということにもなり、かえって逆効果になる場合があります。 理想的には、敷地内が「見えない」というよりも「気にならない」という考え方で計画をした方が無難でしょうし、工事費も安く済むでしょう。
この「内部が気にならない」ようにするための秘訣としてはいろいろありますが、その一例を挙げておきます。 
 
 一番目としては、エクステリア素材や植栽等で外部の人の視点(アイポイント)をずらすことです。 敷地境界から住宅までの空間の中に、

特に立ち止まって見入るものや気になるものをピンポイント的にデザイン良く配置することで意外と効果が高いです。 このやり方はぜひお薦めします。 ただし、雑然とした配置になっていたり、手入れがされていないような感じであれば効果はありませんので注意が必要です。
 二番目としては、それらアイポイントをずらす「素材」に高低差を付けたり、左右に散らしたり、場合によっては色合いの変化(カラーリング)を付けたりすると、より効果があります。
 三番目としてはエクステリア内にライティング(庭園灯)を取り入れることです。 現在では、LED電球も安価になり、1灯当たりの月額電気代も数円程度になり、種類や色も豊富になりました。 また、LEDライトに光センサーやタイマーを連動させ、夕暮れになると自動点灯し、指定時間になると自動消灯する製品もありますので、これらを上手に利用すると良いでしょう。
 
 


秘訣その6
希望を汲んだ適切な対応ができる業者を選ぼう!

 前述までは、計画する上で気をつけたいことを中心に書きましたが、このへんで業者選定についてのイロハを伝授しましょう。
 どの県でも「エクステリア&ガーデン」をやっている業者は星の数程いるのが現状です。 その中でどの業者に施工してもらうかを決めるのは、結局、お客様ご自身です。 
エクステリアやガーデン工事を通じて、私達専門業者は生涯に渡ってお客様と付き合わなければいけない・・・というのが私の持論です。 つまり、工事業者というものは「エクステリア&ガーデン」工事を通じて、お客様に「夢」を売っていることになるわけですから、場合によっては、それを実現させるために、お客様の生活習慣を変えさせることになるかもしれません。 ですから、私達専門業者はお客様のこれからの生活に「責任」を持たなければいけない立場なのです。 まずは、業者にそのような気概があるのかどうかを見定めることが一番大切です。
 
 次に、お客様のアバウトなイメージを的確に表現できる業者かどうかを見極めることです。
お客様と私達デザイナーとの打ち合わせの現場では、そのほとんどがイメージでのやり取りによる意想の伝達です。 お客様はプロの設計家ではありませんから、イメージのほとんどが大雑把なものです。

つまり、業者がお客様の意想を充分理解し具体的に図示できなければ、満足できるデザインはできないものです。 逆に言えば、それができる業者は信頼できると思います。
もちろんお客様が想像されている、それ以上のプランを提示できなければ専門業者とは言えません。 加えて言うと、お客様の前で提示したプランが「なぜ○○なのか」「○○にしたいのであれば○○の方が良いでしょう」などと、ちゃんとわかるように説明できるスキルが業者(担当者)に備わっていなければなりません。 私達専門業者は、それができて初めて「専門業者」なのです。
少なくても、自分のデザインポリシーを持たずにお客様の言う通りに、何でも「はい、わかりました」と言う業者(担当者)は、ノウハウがある「プロ」ではないかも知れませんから、注意したほうが良いでしょう。 また、最近ではハウスメーカーも住宅とともに外構工事を請け負う場合があるようですが、ほとんどの担当者は外構工事をおまけ的にしか捉えていない場合があります。 お客様がちょっとこだわった希望を言っても、面倒くさがってしまい断られることが非常に多いようです。 ハウスメーカーには住宅のプロはいますが、エクステリア専門のプロはあまり見かけません。 職種的にこれも仕方ないことかもしれませんが、依頼する場合には特に注意が必要でしょう。
 
 


秘訣その7
デザインから完成まで任せられる業者を選ぼう!

 まずは住宅・建設業界の大雑把な仕組みをご説明します。 この業界は「元請け」と「下請け」とがいろいろな意味で協力し合いながら現在まで発展してきました。 営業技術が優れている会社は営業技術を、製造技術が優れている会社は製造技術を、各業者はそれぞれ自分の技術を磨くことで、発展してきたと言えます。(それは、バブルが崩壊するまでですが・・・。)
もう少しわかり易く言えば、ハウスメーカーは大規模に広告を出すことで集客し、お客様のご要望にあわせた設計をして工事代金の集金までを担います。 ハウスメーカーの下には、例えば基礎工事を担う基礎工事業者、住宅を建てる部分のみを担う建築業者(いわゆる大工さん)、ボイラーや給水設備のみを担う設備業者、電気関係のみを担う電気業者、収納家具やクロスのみを担う建具業者、舗装のみを担う舗装業者、その他メンテナンスのみを担う業者(大雑把に言ってもこれだけ多くの業者が関係しています)などが設計書通りに建て込み、それをお客様に引き渡します。 つまり、それぞれの得意分野を持ち寄って分業し、それで完成したものを一つの製品として元請け業者(この場合、ハウスメーカーですが)が提供します。
 次に、工事の発注から完成までの一般的な仕事の流れを簡単にご説明しますと、『お客様→元請けハウスメーカー→下請け業者→資材商社(メーカー)→下請け業者→元請けハウスメーカー→お客様』の順番で

情報や指示が伝達されます。 これで問題なければ良いのですが、この長い伝達経路の中で指示のまちがいや打ち合わせ不足があったり、ましてクレーム処理の場合で原因が判明しにくい時には、業者の責任転嫁によって迅速な処理ができずに工事が進まない場合(もちろん、すべてではありませんが)もあります。 それに、金額的には各業者で必要な経費をいただくことで経営が成りたっていますから、最終的にはお客様ご自身が負担する必要があります。
 
 では、設計した元請け業者自身が施工からメンテナンスまで行う場合はどうでしょうか? 
その場合は、『お客様→元請けハウスメーカー→資材商社→元請けハウスメーカー→お客様』となるわけです。 この流れであれば情報や指示伝達が短縮され必要な経費は最小限で抑えられますし、なによりも、不都合が合った場合の「責任」の所在が明らかになりますから、対応がより迅速です。最終的にはお客様のメリットも大幅に向上するはずです。
エクステリア&ガーデン工事に関しても、まったく同じことが言えます。 ましてお客様の「夢」を実現するための工事ですから、はじめから終わりまで一社で手がけられる業者を選定することは、「失敗しないため」の重要な要素であると言えます。
 
 


秘訣その8
工事代金の支払い方法を考えよう!

 工事が完成したら業者から請求書が届きますが、その支払い方法に関して、必ず事前に協議をしておいて下さい。 お客様によって、現金一括支払いを好まれる方と全額ローンを組まれる方、そしてその混合タイプの方がいらっしゃいます。 どのお支払い方法でも構いませんが、どちらかというと全額もしくは一部をローン(分割)で支払われる方が良いと思います。 というのは、一般的な家庭製品であれば現金支払いが普通でしょうが、「エクステリア&ガーデン」の工事額は多くの場合は数十万円〜数百万円(住宅の新築工事額の1/10〜1/100くらいですが・・・)までの高額になります。 電化製品のように約10年で壊れてしまって買い替えるものなら仕方がないのですが、エクステリアやガーデンは簡単に壊れてしまうものではありませんし(そういったものしか提供できない業者は失格ですよね)、いわば住宅と同じレベルだと思います。 つまり、住宅と同じ立派な『不動産』なのです。 土地や住宅

を買うのに、現金で買う人はほとんどいないのと同じです。
気がついた時に支払い終わっている・・・くらいの気持ちで資金計画をされた方が、より快適な暮らしが可能ですよね。 住宅を新築されて、その後ご家族が増え、お子様と「夢の庭」で暮らしたいと思う時に現金が貯まるまで着工しないでいると、やがてお子様も大きくなり一緒にいられる時間も少なくなるかもしれません。 そんな時にはローン(分割)を上手に使い、すぐに「夢の庭」を実現してみることをお勧めします。
 
ただ、ローン(分割)をご検討される場合に皆さんが二の足を踏むのは、おそらく「金利」のことだと思います。 業者によっては「金利分を負担する」サービスを実施している業者(当社もやっていますヨ!)を賢く使ってみては如何でしょうか。
 
 


秘訣その9
メンテナンスの必要性を認識しよう!

 エクステリアやガーデンには、メンテナンス(維持管理)が必要な場合が多々あります。
大雑把な言い方ですが、その代表格としては「植物」と「Wood製品(木製品)」でしょう。 前者はやはり生き物ですから成長もしますし、逆に何かの障害で枯れてしまう場合もあります。 具体的作業としては、成長に合わせて伸びた枝などを適切に剪定をしたり、活きが悪くなれば栄養剤を注入する必要もあるでしょう。 また、近隣の住宅環境によりけりですが、秋に葉が落ちれば枯れ葉の処理をする必要もあるかもしれませんし、初冬には「冬囲い」をする必要もあります。 それらを面倒と思い、一切の植物を植えたくない方もいるでしょうが、むしろ私は必要だと思っています。 実は、お庭の緑は私達に多くのものを与えてくれているんです。 緑があることによって、四季の移ろい(季節感)、落ち着き、安らぎを感じさせてくれるだけではなく、周りの環境も良くしてくれます。 それに、地球の温暖化防止にも大変貢献しています。 でも、これらの効用は植物の正常な生育があってこそですから、そのためにも多少の手間(本当にちょっとなんです)を惜しまないでください。 また、芝生についても適切なメンテナンスがあってはじめて美しい芝庭になりますし、芝生には夏場の気温の急激な上昇を抑えてくれる効果もあります。 ここでは芝生についての詳細は省略しますが、興味のある方は当社HP内の『素敵な芝庭をつくるために』のコーナーをご覧いただき、ぜひ参考にして下さい。
 
 さて、話を戻しますが、木製品については最低でも3〜5年間隔でメンテナンスをしたいものです。
木製品といっても加工された角材や板材の集合体です。 これらの元は樹木ですから、加工されても呼吸し、水分を取り入れたり吐き出したりするものです。 つまり、成長しないだけで生きています。 それが、1年中風雨や風雪あるいは紫外線や赤外線にさらされていますので、

放置しっぱなしだと反りや割れがひどくなり、いずれ腐ってくるでしょう。 そうさせないためにも極力油性の塗料を塗ることが大切で、3〜5年間隔で全体に均一に塗布したいものです。 数年にたった一度の手間をかけるだけで、木製品の耐用年数は飛躍的に伸びるものです。 ちなみに、注入防腐した材料に油性塗料を塗るだけで、ものによっては20〜30年以上持つと言われています。
そうは言っても、極力メンテナンスに労力と資金をかけたくない・・・という方にもアドバイスさせていただきます。
 最近では優れた素材がどんどん開発されています。 例えば、樹木の年輪や見た目の質感が忠実に再現されているアルミ製の柱や板材に枕木、そしてそれらを組み合わせた多彩なフェンス類。 見た目ではわからないほど精巧な人工竹や人工竹垣。 大理石調の敷石や自然素材を写真製版し、それを表面に転写したコンクリートブロック。 挙げればきりがないのですが、これらを使用する場合、ほとんど手間がかからないことは言うまでもありません。 また、「メンテナンスフリー」仕上げと言われるエクステリア(庭やエクステリア下部に防草シートを敷き詰め、敷地全体を化粧コンクリート敷石やレンガなどで覆い、できる限り土の部分を隠すデザインです)で、あえて植栽をしなければ、同様にその後の手間も極力かかりません。 この仕上げ工法は、いわば住宅のリビングを屋外に再現するようなものですから、最近はかなりの人気があります。 ただ、デメリット?として言えることは、二次製品を非常に多く使用するために工事額も高くなってしまうことでしょう。
 
 いろいろと書きましたが、まとめて言うと「エクステリア&ガーデン」計画の常識として、初期投資を安く抑えると後々手間やお金がかかってしまい、逆に初期投資を高く設定できれば、後々手間やお金がかかりにくい・・・ということでしょう。 それを決めるのは皆様ですから、計画段階からご家族で十分話し合って欲しいと思います。
 
 


秘訣その10
お庭のイメージ(夢)を膨らませよう!

 さあ、いよいよ最終章となりました。
「庭」という空間を計画する上で、そのカタチに法則はありません。 人によっては雑誌でイメージをつくられる方、近所で既に出来上がっているお庭や空間を参考にされる方、最初から専門業者に相談される方・・・。 どれをとっても間違いではありません。
大切なことは、せっかく高いお金を支払って取得した土地ですから、自分達の生活の潤いのためにどう利活用するか、どのように生活するかを考えることです。 考えることで「夢」は広がり、いつか実現できるものです。
 住環境という言葉は既に一般的に使われていますが、そのほとんどは「住宅内での環境」と言う意味で理解されている方が非常に多いように感じます。 でも、私はそうは思いません。

むしろ敷地内のすべての環境が「住環境」であると考えています。 なぜなら、住宅が私達に与えてくれる影響と「庭」が与えてくれるそれとは違うからです。 それぞれの空間が持つ互いに違う機能が融合して、はじめて「心地よい空間」「快適な空間」になると信じています。
 
 これから「エクステリア&ガーデン」を計画しようと思っている方や既に計画中の方には、出来上がりの「カタチ」を最終目的にはしないで下さいね。 できるならば、出来上がった「カタチ」でどう過ごすのか、そのために何が必要なのか・・・に力点を置いて計画してみて下さい。 そして、そのイメージをどんどん膨らませていきましょう! そうすれば、必ず自分にぴったりの空間ができるはずです。 なぜなら、それは皆さんの「夢」なのですから・・・。